1998-01-16 ArtNo.13482
◆<星>生産削減・人員整理計画はない:IBM/WD
【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)メーカーのIBMとウェスタン・デジタル(WD)幹部は14日、HDD産業の業況不振に関わらず、生産削減も人員整理も計画していないと語った。
HDD業界リーダーのシーゲート・テクノロジーが今週末に人員整理を発表するとの報道を受けて、BT紙がシンガポールに製造拠点を有する他のHDDメーカーに問い合わせたところ、IBMのジャヤ・ダラン課長(域内業務担当)は、カキ・ブキ工場における生産削減や人員整理計画は全くないとするとともに、世界的にもHDD製造業務を引き続き拡大していると語った。それによると、同社の製品は他社のものよりハイエンドで、値下げ圧力も比較的小さい。実際のところ在庫はほとんどカラに近い状況と言う。
WDのティモシー・マーチン副社長(アジア業務担当)は「先のことは誰にも分からないが、いずれの部門にしろ整理が必要になれば、自然損耗に任せることで対応できる」と語った。
クアンタムおよびマクスターのコメントは得られなかったと言う。某アナリストはシーゲートの人員整理の影響は、詳細が明らかにされるまでは、何とも言えないが、10%以上カットされれば、シンガポールのHDD輸出は下降し、今年も6~7%のGDP成長を予想しているエコノミストらを懸念させるだろうと語った。
ちなみにテキサス・インスツルメンツ、キヤノン、ヒューレット・パッカード、経済開発局(EDB)が共同出資するウエハー製造会社テク・セミコンダクターは最近ウッドランズ工場の従業員に無給休暇をとらせたまま、操業開始の時期も通知していないため、これらの従業員は遠からず、人員削減が発表されるものと覚悟していると言う。(BT,LZ:1/15)
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