1998-01-15 ArtNo.13468
◆<星>労働者、待遇よりも地位保全が最大の関心事に:RDS
【シンガポール】シンガポールの労働者にとっては、今や待遇よりも地位の保全が最大関心事となっており、こうした傾向は1985年の不況以来初めてのことと言う。
レミュナレーション・データ・スペシャリスツ(RDS)は、昨年第4四半期に当地企業100社を対象に行った給与/雇用調査の結果として以上の報告を行っている。RDSのピーター・リー氏によると、企業は数カ月前には通貨危機の影響はないとしていたが、今では打って変わって憂鬱なムードに支配されており、雇用にも慎重になっている。このため労働者も低い昇給率を覚悟をしている。
今年のベースアップは管理職が5.8%、非管理職が5.9%にとどまる見通しだ。昨年のベアは両グループとも6.7%だった。また、今年の可変賞与は、管理職1.3カ月、非管理職1.4カ月になるようだ。昨年第3四半期の雇用率および退職率は同期の経済成長が10.1%に達したにもかかわらず低下しており、雇用率と退職率は今年さらに低下するとRDSは予測している。(BT,LZ:1/14)
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