1998-01-14 ArtNo.13457
◆<馬>モデナス、輸出拡大/超勤停止/昇給凍結で危機乗り切り
【グルン】川崎重工業が19%、日商岩井が11%出資する国産オートバイ・メーカー、モトシカル・ダン・エンジン・ナシオナルSdn Bhd(Modenas)は、今年5000~1万台のクリス110モーターサイクルの輸出を目指している。
ラシド・ディン重役(CEO)が12日語ったところによると、ターゲットとする潜在輸出市場はベトナム、ギリシャ、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュ、南アフリカで、間もなくギリシャへの輸出が開始される。スリランカ、バングラデシュ、南アフリカへの輸出交渉も進められている。目下のところはカンボジアが唯一の輸出市場で昨年10月に1000台が出荷された。価格は約1400米ドルで反応は良好だ。しかし競争が厳しく輸出市場の開拓は決して容易ではない。
クリスの部品の60%は国内で調達されているものの、依然として一部の部品は日本から輸入されるため、Mドル相場下降の影響を受けている。国内需要は僅かに下降しているが、昨年の販売台数は10万台を突破した。政府が生産部門に対する信用供与を保証したことから、今年に入って営業改善の兆しが生じている。同社は超過勤務の停止、間接費の削減、昇給の凍結等を通じてコスト削減を図っているが、解雇は計画していないと言う。ちなみに1996年9月に発売されたクリスの価格は現在3898Mドルからとなっている。(STAR:1/13)
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