1998-01-14 ArtNo.13455
◆<馬>失業問題はなく、外人労働者も送還しない:副首相
【クアラルンプル】国内経済は困難に直面しているものの、失業問題は生じておらず、百万人の外国人労働者を本国に送還することもない。
内閣外人労働者問題委員会の議長も務めるアンワル副首相兼蔵相は11日、米国のウィリアム・コーヘン国防長官と共同記者会見した際以上の消息を語った。それによると、マレーシアは依然として完全就業状態に有り、農園部門では6万人、製造業部門では2万人の労働者が不足していると言う。
一方、アンワル副首相は、国民が200億Mドルの預金を地元金融機関から引き出し、外国銀行に移したとの噂を否定、確かに昨年11月末にはその種の動きが見られたが、政府の国民に対する呼びかけ後、この種の動きは鎮静したと語った。オフショア銀行の預金は通貨危機が生じる以前の100億~150億Mドルから現在の200億Mドルに増えているものの、この200億Mドルが全て地元銀行から移転されたものとするのは正確ではないと言う。
副首相はさらに、「現状では国際通貨基金(IMF)の救済を受ける必要はない」と述べ、さらに「先月一連の緊急措置を発表した際にはIMFの意見も聴取しており、今後もIMFと緊密な協力関係を維持していく」、「政府予算は依然黒字を保っており、国際準備金も引き続き健全なレベルを維持できる」等と付言した。(LZ:1/13)
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