1998-01-13 ArtNo.13438
◆<星>IBM、インターネット・バンキング・モデル紹介
【シンガポール】北米の銀行界により採用されているインターネット・バンキングのモデルがIBMにより近くアジア太平洋地域にも紹介される。
IBMのリー・ハンキアット重役(ASEAN銀行業務担当)によると、同社が北米の銀行15行と組織したコンソーシアム“Integrion”は、北米の6000万世帯を対象にインターネット・バンキングの他、様々なオンライン・サービスを既に開始している。同世帯数は北米のリテール・バンキング市場の半ばに相当する。
IBMはIntegrionコンセプトを紹介するため、シンガポールを含むアジア太平洋地域の銀行界との交渉を開始した。Integrionのアジア太平洋地域バージョンは、“インターラクティブ・ファイナンシャル・サービシズ”で、消息筋によるとシンガポールの地場4大行や郵便貯金銀行(POSBANK)により組織されたNETs(ネットワーク・フォー・エレクトロニク・トランスファーズ・シンガポール)も同話し合いに参加しており、今年初にもパイロット・プロジェクトがオーストラリアでスタートする予定だ。
インターネット・バンキングはノンバンクの金融市場への参画を可能にするが、Integrionは銀行界がこうした挑戦に対応するのを支援すると言う。(BT:1/12)
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