1998-01-12 ArtNo.13420
◆<星>経済開発局、今年も昨年レベルの製造業投資期待
【シンガポール】経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は9日、「今年の製造業投資には控えめながら楽観的見通しを抱いている」とし、「もし昨年レベルが維持されるなら十分だろう」と語った。
リー・ヨクスアン通産相は、先月、昨年初11カ月の製造業投資約定額は1996年通年のそれと等しい81億Sドルをマークしたと発表しており、昨年通年の実績は過去最高を記録したものと見られる。
三井化学のビスフェノールA工場の起工式に出席後記者の質問に応じたヨー会長によると、昨年の実績は良好だったが、EDBは目下域内経済危機の影響に見直しを加えている。しかし、三井化学のプロジェクトのような既にパイプの敷かれた大型計画が他にも存在し、加えて景気後退で工場の建設コストは下降している。シンガポールは決してインフラ・プロジェクトを減速していない。投資家は域内の経済危機の影響を配慮するだろうが、既に認可されたプロジェクトの多くは実行されるはずで、このため同氏は控えめながら依然として楽観的見通しを抱いていると言う。(ST,BT:1/10)
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