1998-01-10 ArtNo.13409
◆<馬>IMF、今年の予想成長率を2.5%に下方修正
【ワシントン】国際通貨基金(IMF)は、マレーシアの今年の国内総生産(GDP)成長率を、当初予想した7.9%から2.5%に下方修正した。
IMF幹部が水曜語ったところによると、IMFは昨年5月に発表した世界経済見通し(WEO)の中でマレーシアの今年のGDP成長率を7.9%と予想したが、アジアの通貨危機が悪化する中で昨年12月に大幅に下方修正した。
成長見通しの下方修正は世界各国に共通したもので、特にアジア諸国のそれが大幅なものになっている。当初域内の多くの国が7%以上の成長を予想されていたが、見直し後の予想成長率は、インドネシアが2.0%、韓国が2.5%、フィリピンが3.5%、タイがゼロ、日本は1.1%となっている。
マレーシアの積極的側面としては、予想される輸出の拡大と輸入の減少から経常収支の赤字が昨年の59億米ドルから15億米ドルに下降が見込まれること。マレーシアの緊縮政策は十分なものだが、通貨政策に関しては、一層の引き締めが求められると言う。(STAR:1/9)
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