1998-01-09 ArtNo.13391
◆<星>昨年12月のビジネスは過去10年来最悪:ANAホテル
【シンガポール】昨年12月には少なからぬホテルの客室が半ば空室となり、高級ホテルもバジェット・ホテルも低調な営業を強いられた。
マリーナ・センターの509室のコンラッド・インターナショナルは、同月の客室稼働率が11月の79.8%から61%に下降したとしている。業界筋は、12月の客室稼働率は50~67%のレベルにとどまったものと予想しており、ANAシンガポールの幹部は、過去10年来の最低とコメントした。
観光局の統計によれば、昨年初11カ月のホテル客室稼働率は80.4%で、1996年通年の82.2%を下回った。
これまでの例では、12月にはビジネス旅行者が減少がしたものの、周辺諸国のショッピング旅行者が増加したため、穴が埋められていた。しかし今年は通貨危機の影響で周辺諸国からのショッピング客が激減、加えて少なからぬ大型プロジェクトがキャンセルされたため、ビジネス旅行者の減少にも拍車がかかったと言う。
ハイヤット・ホテル幹部は今年の客室稼働率は昨年を10%ポイント下回るものと予想しており、値下げ競争過熱が予想される。観光局の統計では昨年初11カ月の平均客室料金は151.20Sドルだった。(ST:1/8)
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