1998-01-08 ArtNo.13375
◆<星>S.パワー、シナルマスと廃熱発電所を合弁経営
【シンガポール】アジア進出を図るシンガポール・パワー(SP)はインドネシアのシナルマス・グループと合弁会社を設立、シナルマス傘下のニューヨーク証取上場アジア・パルプ&ペーパー(APP)が所有する複数の廃熱発電所の買収に乗り出した。
SPと、シナルマスを率いるウィジャヤ家のプライベート・カンパニーは、英領バージン諸島に50.1:49.9の出資比率で合弁会社アジア・インディペンデント・パワー(AIP)を設立、西ジャワの4廃熱発電所を昨年末に3億4900万米ドルで買収した。4廃熱発電所には仏EDFや米デューク・パワーなども入札していた。AIPはさらに中国、インドネシア、マレーシア、インドの廃熱発電所8カ所も買い取る計画だ。
シンガポールに本社を置くAPPは世界有数の製紙会社で、アジア16カ所に工場を有するが、40億米ドルの債務を軽減するため、昨年初めから廃熱発電所の売却を計画していた。APPは売却利益を負債の支払いに当て、今後は中核事業の製紙業に専念する。APPは4発電所の電力と蒸気をAIPから固定価格で買い取る25年契約に調印した。(ST,BT,LZ:1/7)
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