SEAnews 1998-01-07 ArtNo.13370

【ニューデリー】韓国大宇グループ傘下のDaewoo(大宇)Motors Indiaは5日、中型乗用車Cieloの25％値下げを発表した。
これによりCielo GLEの価格は、これまでの62万ルピーから49万ルピーに、ＧＬＸモデルは68万ルピーから56万6000ルにダウン、初めて50万ルピーを割る中型乗用車が誕生した。これまでCieloシリーズで最も安いモデルだったＧＬの生産は中止されると言う。
同社は値下げの理由を、70％の地元部品使用率達成に伴うコスト低下と部品輸入関税の下降に伴う恩恵を、バイヤーに還元するためとしている。アナリストらは、以上の理由に加え、韓国通貨の対米ドル相場が最近60％ダウン、同期のルピーの値下がりは10％にとどまったことから、部品の輸入コストが大幅に軽減された点を指摘するとともに、これまでディーラー・レベルで提供されていたディスカウントを公式化したものと評している。
大宇は、中型車市場における現在の22％のシェアの拡大を期待しているようだが、アナリストらは懐疑的だ。目下中型車市場ではMaruti Udyog Ltd(MUL)のエスティームが36％、オペル・アストラが20％、フォード・エスコートが16％、プジョーが4％のシェアを占めている。地元紙のインタビューに対してＭＵＬとホンダは追随値下げの可能性を否定した。(ET,IE:1/6)