1998-01-07 ArtNo.13367
◆<馬>副首相、中央銀行にMドルの防衛督励
【クアラルンプル】アンワル・イブラヒム副首相兼蔵相は5日、中央銀行に積極的に市場に介入し、Mドルを防衛するよう督励した。
アンワル副首相がこの日大蔵省における講演後記者のインタービューに応じたところによると、中央銀行がMドル防衛のために直接市場に介入することはこれまで希だったが、域内の状勢は急速に変化しており、こうした可能性も否定することはできない。
副首相はまた政府が金融業界の融資を制限しているとの説を否定、国内貸付の今年第1四半期の伸びは20%に達し、通年では15%の成長が見込まれるとの見通しを語った。それによると、昨年初11カ月の貸付総額は4170億Mドルで、今年は5000億Mドルが見込まれる。政策上からも戦略の上からも、貸付の成長は維持されねばならないが、個々の少数の需要ではなく、国家経済や金融体系全体のニーズが優先されねばならない。また金融業界は低コスト住宅の開発を含む生産的領域に優先的に融資せねばならない。
政府は既にある種の問題を克服するための特別措置を採用しており、これらには中小企業に対する10億Mドルの融資便宜や農業部門に対する枠の7億Mドルの積み増しが含まれる。
また金融業界が昨年11~12月の間に自動車購入融資を控えた事実はない。1998年には69億Mドルの融資枠が設けられており、これには再融資が可能な80億Mドルの返済済み資金は含まれていないと言う。(ST,BT,LZ,STAR,NST,MBT:1/6)
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