SEAnews 1998-01-06 ArtNo.13349

【ペナン】電子業界向けゴム手袋や指サックの製造を手がけるSinetimed Latex Sdn Bhd(SLSB)は、需要の急増が見込まれる中国における製造業務の拡張を計画している。
トランス・キャピタル・ホールディングズBhd傘下のＳＬＳＢのＳ.Ｓ.トー重役(GM)によると、世界的な電子製造拠点として浮上しつつある中国はＳＬＳＢにビジネス拡張の無限の機会を提供している。このため同社は向こう3年間にさらに多くの製造拠点を設ける計画で、中国ビジネスの機関車として、英国バージン・アイランドを登録地とする香港子会社Remy Industries Ltdを最近設立した。
ＳＬＳＢは既に広東省中山市政府と80：20の合弁で、Sinetimed Zhongshan Industries Ltd(SZIL)を設けており、ＳＺＩＬは600万米ドルを投じて、フィンガー・コットの製造施設を建設している。当初月産1億ピースの新工場は年内に稼働、月産量はその後1億3000万ピースに拡大される。
ＳＬＳＢはマレーシア国内では、フィンガー・コット9000万ピース、クリーン・ルーム用ラテックス／ニトリル・グローブ600万ペアを製造、製品の20～25％を香港に輸出している。香港に輸出された製品90％は、中国に再輸出されている。
ＳＬＳＢがタイピンのトゥパイ軽工業団地に設けた2万1000平方フィートの工場は既に製造能力の限界に達したため、目下1000万Ｍドルを投じてカムンティン・ラヤ工業団地に3万2000平米の新工場を建設している。同新工場は今月稼働する。カムンティン工場には別に100万Ｍドルを投じて研究開発(R&D)施設が設けられる予定だ。同社は来年はディスク・ドライブ、ウエハー・ファブ工場向けにニトリル・フィンガー・コットの製造も開始する。
ＳＬＳＢのＢＢレシオは4：1、営業額は昨年の2000万Ｍドルから今年は3800万～4000万、来年は4600万～5000万Ｍドルに拡大が見込まれている。税引き利益も昨年の500万Ｍドルから98年には740万Ｍドル、99年には850万Ｍドルに拡大する見通しと言う。(STAR:1/5)