1997-12-24 ArtNo.13318
◆<馬・星>第2リンク、当初2週間通行料免除
【クアラルンプル】マレーシア政府は23日、シンガポールや国内からも不満の声が上がっていたシンガポールとの間の第2リンク(大橋)の通行料に見直しを加える方針を発表するとともに当初2週間は通行料を免除すると声明した。
マレーシア当局は、来年1月2日に開通する第2リンクの通行料を、乗用車/タクシー8Mドル、バン20Mドル、ローリー50Mドルと発表したが、両国の運送業者等から不満の声が上がっていた。シンガポールのジョン・チェン運輸通信担当国務相も、シンガポールとしては、マレーシア側の徴収額に同調し、同じ額を徴収する方針を明らかにするとともに、マレーシア側に見直しを訴えていた。
この日、記者会見したマレーシアのサミー・ベル公共事業相は、新料金に関しては第2リンクの経営会社リンクドゥア(M)Bhdと協議中であるとするとともに、シンガポール側がいくら徴収するかは、シンガポール政府の問題であるとし、チェン国務相の談話に対するそれ以上のコメントを控えた。また第1リンクのコーズウェーの通行料を引き上げる計画はないと言う。
ジョホール州のタンジュン・クパンとシンガポールのトゥアスを結ぶ大橋は、1.7キロ部分をリンクドゥアが3億6300万Mドルで建設を請け負い、残りの0.3キロ部分はシンガポール政府が建設を引き受けていた。
リンクドゥアはこの他、同大橋に通じる35.5キロもマレーシア・シンガポール・セコンド・ルートと8.5キロのプルリング・ハイウェーの建設も請け負っており、両ハイウェーのコストは7億8600万Mドルとされる。また通関/出入国管理コンプレックスのコストは4億5900万Mドルと言う。(ST,BT,LZ:12/24)
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