1997-12-23 ArtNo.13302
◆<馬>ペナン大型火力発電計画、Mドル安で無期延期
【ペナン】電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)は、Mドルの値下がりに伴うコスト急増からペナンにおける大型石炭燃料火力発電プロジェクトを無期延期した。
ペナン州インフラストラクチャー/運輸/通信委員会のヒルミ・ヤハヤ議長が21日明らかにしたところによると、関係プロジェクトにはペナン島南西部への送電網も含まれるが、1億5000万Mドルと見積もられる送電プロジェクトはスケジュール通り実行され、来年末には完成する。現在州内の電力消費は1日921MW(メガワット)であるのに対し、TNBの供給能力は1580MWにのぼり、新発電所建設の延期により州内の電力供給に問題が生じることはない。
当該プロジェクトは1995年6月の大停電事件に対応して立案されたもので、当初見積もりコストは17億6600万Mドル。200haの敷地における発電所の建設は来年スタートし、2002年に完成するはずだった。
ヒルミ氏は計画延期の理由を語らなかったが、ペナン州電力供給諮問委員会のヤハヤ・アブドゥル・ハミド議長がNST紙に語ったところによると、同氏はTNBからMドル相場の下落に伴うコスト高から計画を延期する方針を伝えられたと言う。(NST:12/22)
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