1997-12-22 ArtNo.13282
◆<星>11月の国産非石油製品輸出10.7%アップ
【シンガポール】シンガポールの11月の国産非石油製品輸出は昨年同月比10.7%成長、6カ月連続プラス成長を達成した。
貿易開発局(TDB)が20日発表したところによれば、国産電子製品輸出の中核を成す集積回路(IC)とプリント基板アセンブリー(PCBA)の輸出は引き続き力強い伸びを見た。しかしながらディスク・ドライブ(HDD)輸出は6.9%の穏やかな伸びにとどまった。
TDBは国産非石油製品輸出の11月の二桁成長は、比較対象となる昨年11月の実績がマイナス8.8%と不振だったことも関係しており、9月に15.7%の成長を見た後、国産非石油製品輸出の伸びは鈍化傾向を見せていると指摘、先行きに過度に楽観的になるべきではないと付言している。とは言え、これにより年初11カ月の往復貿易の伸びは5.3%となり、5~7%の今年の貿易成長目標はほぼ照準に収めたと言う。
UBS証券のエコノミストは、11月の貿易実績はシンガポール証券市場の今日(12/22)の商いに影響を及ぼす可能性はほとんどないが、多くの者が予想したほど悪くはなかったと指摘した。
国産非石油製品の対米、対欧州、対香港移出は各12.3%、20.7%、24.7%の力強い成長をマーク、マレーシア向けも3.8%の伸びを見た。しかし対日輸出は10月のマイナス11.3%に続き11.4%の落ち込みを見た。
国産石油製品輸出は、主に香港と日本への輸出が急減したため17.4%の落ち込みを記録、引き続き不振から抜け出せなかった。再輸出は11.8%増加、この結果、総輸出は8.3%拡大、輸入も5.7%アップし、往復貿易は7%の成長を記録した。(ST,LZ:12/21)
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