SEAnews 1997-12-19 ArtNo.13254

【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)業界の市況は依然下降線を辿っており、厳しい状況が向こう6カ月にわたり持続する見通しだが、トンネルの出口は見えていると言う。
市場調査会社トレンドフォーカスのジョン・ドノバン副社長が月曜催された国際ディスク・ドライブ装置・材料協会(IDEMA)の会合で語ったところによれば、今年のＨＤＤのユニット出荷数は予想を上回る25.5％の成長を見たものの、価格の急降下から、売上額はよくて微増で、さもなければ横這いか微減。
来年は第1四半期を通じて不振が持続するものの、第2四半期には曙光が生じる可能性がある。法人市場の引き続く拡大や、1000米ドルＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)のアップグレード需要、ウィンドウズ98の登場で、通年のＨＤＤ出荷量は17％増加が見込める。しかし回復に先だって市況は一層悪化、さらに多くの工場閉鎖が予想される。またトップ5ＰＣメーカーによる市場支配が一層強化される見通しだ。
1997年第1、第2四半期の各社の市場シェアは、シーゲート23.3％、クアンタム19.8％、ウェスタン・デジタル18.7％、ＩＢＭ10.2％、富士通9.1％、マクスター7.1％、その他の非米企業10.0％、その他の米国企業1.8％だったと言う。(BT:12/18)