1995-04-20 ArtNo.1325
◆<比・星>共同検死、対立解消に失敗
【マニラ】シンガポールとフィリピンの専門家チームは19日、シンガポールで殺害されたフィリピン人メード(デラ・マガ)遺骸の共同検死を行ったが、結局意見の一致を見るには至らなかった。
3人の米国専門家の立ち合いの下、4時間にわたる検視作業を終えた後、共同記者会見した両国の専門家チームは、それぞれ個別に声明を発表するとともに、最終的に第3者機関に再度調査を依頼するかどうかは両国政府の判断に委ねるとの立場を示した。しかし、米国人専門家らはBBCのインタビューに対してシンガポール側の検死結果を支持する立場を示し、第3者機関に依頼しても時間と労力の無駄とのコメントを行った。なおフィリピン側から共同検死への立ち合いを求められた筑波大学医学部の三澤教授は検死場に姿を見せず、フィリピン側は同教授の欠席の理由をなんら説明しなかった。(ST,BT,LZ:4/20)
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