SEAnews 1997-12-18 ArtNo.13247

【ニューデリー】向こう2年間に2万5000クローの電子製品輸出の実現を目指す商務省は、金融業界と提携し、2000年までに1万2500クローの電子産業投資を達成するキャンペーンに乗り出した。
商務省のP.P.Prabhu次官は関係資金を捻出するため、最近金融機関15行の幹部と問題を協議した。同会議は電子産業／コンピューター・ソフトウェア輸出振興委員会(ESC)により主催されたもので、中央銀行、輸出入銀行、インド証券取引局の体表も参加した。
席上、金融業界は、人件費や通信費支出も設備投資同様重要な投資と見なされる電子業界の特殊事情を配慮し、その運転資金需要に応じるよう求められ、また国際的に厳しい競争環境に晒されたソフトウェア産業への支援を要請された。米国、英国、カナダ、シンガポール、オランダ等のソフト業界は、ベンチャー・キャピタル、スイート・エクイティー、ストック・オプション等の斬新な金融手段に恵まれているのに対して、インドのソフト業界は長期にわたり金融機関の冷遇を受け、資金調達の道を閉ざされてきたと言う。
ＥＳＣのR.H.Naqvi常務理事はインドのソフトウェア業界は、イスラエルやアイルランドの同業者に比べ極めて不利な立場に立たされており、また中小のソフトウェア輸出業者は運転資金の欠乏に悩まされていると指摘した。
電子／ソフトウェア業界は1996／97年に前年度比46％増の9025クローの輸出を達成、主要な輸出産業としての大きな潜在性を示したと言う。(ET:12/17)