1997-12-17 ArtNo.13228
◆<馬>自動車/工業用ベルトのキーファット、海外市場開拓目指す
【クアラルンプル】創業25周年を迎えた地元自動車用及び工業用伝動ベルト・メーカーのKee Fatt Industries Sdn Bhdは、インド、中国、ベトナム市場への進出を目指すとともに、1998年12月期には国内売上及び輸出売上の各10%の成長を見込んでいる
キーファットのテイ・ケンメン重役(GM)によると、来年第2四半期までにフル稼働態勢に入り、以上の成長目標を実現する。目下ジョホール州クライの工場は80%の稼働率で、自動車用ベルトを年間300万本、工業用ベルトを同420万トン製造、製品の40%を中東、オーストラリア、ミャンマー等に輸出しているが、Mドルの軟化に乗じて輸出比率を50%に引き上げる。またMドル軟化に伴うコスト増をカバーするため来年1月に値上げを行うが、値上げ幅は10%前後にとどめる。同社は原料の約60%を国内で調達、40%を輸入している。
国内でただ1社ゴム製伝動ベルトの製造を手がける同社は、自動車や海事業界向けゴム製部品の製造も計画している。キーファットには、バンドー化学が39%、創業者のチャイ・ウーシエン氏が41%、ダト・アブドゥル・ラーマン・オスマン氏が20%、それぞれ出資している。キーファットは、ライセンス契約に基づきバンドー商標の使用も認められている。国内市場の70%のシェアを握る同社の製品(輸出品を除く)の30%は交換部品市場に、残りは相手先商標製造業者(OEM)市場に向けられている。パートナー3者は今のところキーファットを上場させる考えはないと言う。(NST,STAR:12/16)
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