SEAnews 1997-12-16 ArtNo.13210

【シンガポール】インターネット及びイントラネット・ブームが、中央管制の印刷／複写処理からウェブを通じたディストリビューテッド・プリンティングやスキャニングへの移行を支援するヒューレット・パッカード社の戦略を牽引している。
ＨＰ社のVince Ferraro課長(ｱｼﾞｱ太平洋地域ﾚｰｻﾞｰｼﾞｪｯﾄ/ｺﾏｰｼｬﾙ･ﾊｰﾄﾞｺﾋﾟｰ担当ﾋﾞｼﾞﾈｽ･ﾏﾈｰｼﾞｬｰ)によると、これまで中央に集中されたコピヤや印刷機により、印刷されて来た文書は今や必要に応じて配布先で印刷され得るようなった。
ＨＰ社のデジタル・ワークプレース戦略は、ＦＡＸ、セントラライズド・コピア、オフセット・プリンティングに取って代わるもので、今年7月に同社が発表した印刷、スキャニング、コピー等の作業の遠隔操作を可能にするジェットセンド技術に関しては、既に松下／パナソニック、リコー、ゼロックス、Xionics、Axis、シスコがライセンス契約を結んでいる。ジェットセンド・デベロッパーの登録ロイヤルティー・フィーとして1万5000米ドルを支払えば関係ライセンスを手に入れられる。
ＨＰ社は今後、各種の授権可能な技術、製品、ソルーションを開発していく方針で、最近発表したプリント・マネージメント・ソフトウェア、“ＨＰウェブ・ジェットアドミン3.0”はシステム・アドミニストレーターの処理時間を大幅に削減できる。
1996年に印刷された文書は、米国だけで12兆ページにのぼったが、プリンターのシェアは僅か3％で、残りの97％はコピヤ、オフセット・プリンター、工業用プリンター、その他の装置で占められた。ＨＰ社の新ハードコピー・ソルーションは、97％の市場をターゲットにしていると言う。(BT:12/15)