1997-12-15 ArtNo.13193
◆<星>シェル、S$13億スラヤ・プラントを2倍に拡張計画
【シンガポール】シェル・ケミカルは12日正式オープンした13億Sドルのスラヤ島プラントの拡張を計画している。
シェル・インターナショナル・ケミカルズLtdのEvert Henkes重役(CEO)がこの日明らかにしたところによると、新規投資により製造能力は2倍に拡大される。シェルと三菱化学の70:30の合弁に成るスラヤ・ケミカルズはスチレン・モノマーを年間31万5000トン、酸化プロピレンを年間14万トン製造する能力を有する。2001年前後に予想される石油化学市況の復調に間に合わせるには今から準備する必要がある。同社は目下投資計画に見直しを加えており、1998年末までに最終決定を下す。実行が決まれば、投資額は10億単位にのぼる。
しかし最近の東南アジアと韓国における金融危機が先行きを不透明にしており、もし来年状況が一層悪化するなら計画は延期される。
三菱はポリエステル市場ではシェル以上のシェアを占めているが、目下ポリエステル市況は芳しくない。スラヤ・プラントの拡張計画とは別に、三菱は独自にスチレン・モノマー・プラントをジュロン島に建設する計画を発表している。(BT,ST,LZ:12/13)
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