1997-12-15 ArtNo.13192
◆<星>PCS、来年も健全な業績維持:岡田MD
【シンガポール】ペトロケミカル・コーポレーション・オブ・シンガポール(PCS)の第2コンプレックス(PCS2)の稼働でPCSのエチレン製品年産能力はほぼ100万トンに倍増、シンガポールの今年の石油化学工業生産も40億Sドルに達する見通しだ。
PCSの岡田隆行重役(MD)は12日催されたPCS2の開所式後、以上の消息を語るとともに、PCSの利益水準は依然として良好なレベルを維持できると予想した。それによると、来年は石油化学製品の値下がりが予想されるが、PCS1とPCS2が全面稼働することにより、利益水準は今年を上回る可能性もある。SPCの昨年の税引き利益は製品の値下がりで一昨年の8945万Sドルから4852万Sドルに下降した。PCS2が稼働したことから今年下半期の生産量は拡大したものの、通年の利益水準はほぼ昨年並みにとどまる。
住友化学の幹部は域内市場の景気後退に伴う需要の伸び鈍化と新規参入者の増加から、PCSは益々大きな競争に直面していると指摘、PCSのフー・シアン・ティエン重役(GM)は、石油化学産業の成長は一桁成長時代を迎えており、需要の伸びの鈍化が予想されているが、需要そのものはなお存在すると指摘した。(ST,BT,LZ:12/13)
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