SEAnews 1997-12-12 ArtNo.13168

【プタリンジャヤ】ルノーが15％出資するIndustri Otomotif Komersil(M)Sdn Bhd(Inokom)は来年からクリム工場でルノー車の製造を開始する。
Ｉｎｏｋｏｍのリム・クンイー重役(MD)が10日催されたルノーの最新多目的車Espaceの発売記念式典で語ったところによると、完全現地組立(CKD)方式によりマレーシアと他のアジア市場向けに当面年間3000～5000台が製造される。最近のマレーシア及び域内諸国の経済不振から、ハイエンド・モデルは容易に市場に受け入れられないものと見られるため、当初はローエンド・モデルを手がける。具体的なモデルや生産台数は未定。
ルノーとイノコムのディストリビューターを務めるQuasar Carrisge Sdn Bhd(QCSB)は、Espaceが来年マレーシアの多目的車両市場の25－28％のシェアを占めるものと予想している。ＱＣＳＢのＭＤも務めるリム氏によると、既に70台を販売、来年は350台を目指している。Espaceの市販価格はＲＸＥ2.0スタンダードが12万3000ドル、スペシャルが12万9000Ｍドル、ＲＸＥ3.0Ｖ6が22万8000Ｍドル。しかし同価格は予算案発表前のもので、今後徐々に値上げされると言う。(STAR:12/11)