1997-12-11 ArtNo.13154
◆<馬>ブリキ製造独占会社、製缶業界に40%値上げ通告
【プタリンジャヤ】マレーシア唯一のブリキ板製造会社プルサハアン・サドゥル・ティマ・マレーシア(PERSTIMA)は、Mドルの対米ドル相場軟化に伴いマレーシア製缶業者協会(MTCMA)に対してブリキ板の40%値上げを認めるよう求め、もし受け入れられなければ来年3月1日からブリキ板の製造を中止すると通告した。
MTCMAのアンソニー・シー会頭によると、原料の85%を輸入に依存するPERSTIMAの窮状は理解するが、為替変動に伴うコスト増を全て製缶業者に転嫁するのは認められない。このためMTCMAは、製缶業者側が24%、PURSTIMAが16%を、それぞれ負担する妥協案を示したが、PURSTIMAは依然として、40%値上げの姿勢を崩していない。
ブリキ板の価格は現在トン当たり2200Mドルで、40%値上げされれば、3080Mドルになるが、仮に韓国製ブリキ板を輸入すれば、20%の関税込みで3000Mドルで済む。MTCMAはこのため20%の輸入関税引き下げ等を通産省に陳情する計画だ。
もしブリキ板の仕入れコストが40%アップすれば、イワシ缶の1缶の製造コストは現在の30Mセントから40Mセントにアップすると言う。(STAR,BT:12/10)
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