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1997-12-11 ArtNo.13146
◆<星>リー上級相、蘇州パーク巡る中国側との矛盾公開
【北京】リー・クアンユー上級相は9日、「江澤民国家主席が今回蘇州工業パーク(SIP)に対する支持を確認したことで、SIPプロジェクトが直面していた困難は恒久的に解決した」との見通しを示すとともに、シンガポールと蘇州市政府間に生じた矛盾を公開した。
それによると蘇州市政府はシンガポールとのSIPプロジェクトがスタートした後も、依然として蘇州新区に独自開発中のハイテク・パークに肩入れしてきた。先月6日にドイツで開かれた投資セミナーの席上、蘇州市の副市長は、中国国務院の支持を得、蘇州市政府が全面的に支援する新区に投資するよう投資家に呼びかけた上、江澤民主席はドイツ投資家が直接中国に投資することを希望しており、シンガポールに依存すべきではないと訴えた。
蘇州新区ハイテク・パークはSIPに対抗する一方、その宣伝に際しては後者の知名度も利用してきた。例えばSIPのインターネット・ウェブ・サイト“CS-SIP”に倣って、“CS-SND”と言う独自のウェブサイトを設けた。前者のCSは中国/シンガポールの頭文字だが、後者のそれは中国・蘇州の頭文字。
蘇州新区ハイテク・パークは、今年9月には中国政府がアジア太平洋地域のハイテク企業の誘致を目指して設けたAPECハイテク・パークのステータスも認められ、このためSIPは一層苦境に立たされた。
蘇州市政府のこうした姿勢は、国際市場戦略を理解せぬためと見られるが、こうした状況が持続すれば蘇州工業パークは蘇州市政府との軋轢で大部分の精力を浪費してしまい、リー氏も数ヶ月に一度中国を訪れ、紛争の収拾に当たらねばならない。こうしたことはリー氏の職分ではない。このため実状を公開し、問題に恒久的な決着をつける方針を決めたと言う。(ST,BT,LZ:12/10)
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