1997-12-10 ArtNo.13143
◆<印度>COAI、MTNLのセル式電話市場進出に抗議
【ニューデリー】インド・セル式電話営業者協会(COAI)は、マハナガル・テレフォン・ニガムLtd(MTNL)がデリーとムンバイにおけるセル式電話の経営に乗り出すことに抗議する陳情書をインド電気通信管理局(TRAI)に提出する方針だ。
MTNLのラジャゴパラン会長兼MDは先週金曜、国際預託証券(GDR)による資金調達が成功したのを機に合弁会社を設立、ムンバイとデリーにおけるセル式電話の経営に乗り出す計画を発表した。MTNLは同プロジェクトに3億米ドルを投資すると言う。
COAI筋によれば、両市のセル式電話オペレーターは1998年9月から契約者1人当たり6023ルピーのライセンス料の支払いを義務づけられている。MTNLはライセンス料を支払う義務がなく、民間オペレーターはハンディキャップを負う形で、独自の通信インフラを保持する優勢なライバルと競争せねばならない。
セル式電話ライセンスは、独占経営を認めた訳ではないため、電信局(DOT)は独自のサービスを開始することができるが、MTNLはDOTとは別会社であり、営業を認められるべきではない。またMTNLが外国企業と合弁を組み、仮に49%のシェアをパートナーに認めるなら同合弁会社は最早公共企業でもなくなると言う。(ET:12/9)
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