1997-12-10 ArtNo.13137
◆<馬>PKエレクトロニクス、米国進出初年度にUS$1億売上予想
【フェニックス】P.K.ロー氏(39)が2年前に設立したヌグリ・スンビラン州スナワン拠点のUPS(アンインターラプテッド・パワー・サプライ)ユニット・メーカー、PKエレクトロニクスは、米国市場進出初年度に1億米ドル以上の売上を見込んでいる。
昨年のハノーバーにおけるコンピューター展CeBITで、革新的なモジュラー・パワー・ユニット“US9000”を発表、国際UPS市場の主要プレーヤーとして頭角を現したPKエレクトロニクスは、その後も相次いでUS9001、US9003を発表、従業員500人のスナワン工場は注文に応じきれない状況にある。未だに同社の製品に匹敵する他社製品が出現せぬことから、US9000シリーズに対する注文は今後さらに拡大する見通しだ。
PKエレクトロニクスはUS9000の成功に満足せず、先月ラスベガスで催されたComdex97には、500VAの電力バックアップ・システムBlackoutBusterを出品した。この種のバックアップ・システムはこれまでいずれも大型で、オフィスの一角を占拠、体裁も悪く、清掃作業にも不便を来していたが、オックスフォード辞典ほどのサイズに、机上の装飾品にもなる洗練されたデザインのブラックアウトバースターは、値段も僅か200米ドル。
PKエレクトロニクスはスナワンの自社工場で目下同製品を月間6000ユニット製造している他、日系企業イワツ及びライオン・グループに製造を依託、合わせて月間2万ユニットを製造している。
目下米国市場には月間4000ユニットを出荷しているが、同社は米国最大のコンピューター・スーパーストアCompUSAと流通契約を結んでおり、米国市場だけで今後月間3万ユニットの受注を見込んでいる。同社は、中南米、フランス、英国、ASEAN諸国に同製品を輸出する一方、マレーシアの他、シンガポール、台湾、インド、米国で契約製造業者を物色している。
PKエレクトロニクスはComdex展示会ではこの他、10KVAから500KVAまで対応可能なPowerReactor3を発表、こちらは来年半ばに発売される予定だ。(STAR:12/8)
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