1997-12-09 ArtNo.13117
◆<星>電子市況回復で今年の貿易成長5~6%:貿易開発局
【シンガポール】今年下半期の世界電子産業の回復に支えられ、シンガポールの商品貿易の通年の成長率は5~6%のレベルに達する見通しだ。
貿易開発局(TDB)のスチーブン・リー会長はST紙のインタビューに対して以上の見通しを明らかにしたが、同数字はTDBが年初に予測した5~7%の下半分で、また2年連続の一桁成長になる。
リー氏によると、今年の貿易実績にアジア通貨危機の影響は見られないが、今後アジア経済の低迷が予想され、打撃が拡散しつつあることから、来年から再来年の影響が懸念される。このため年率8~10%の中期的成長見通しにも見直しを加える必要がある。通貨危機がシンガポールに与えた積極的な影響については、シンガポール政府の金融管理の真価が立証されたこと、HDD製造などの部品輸入コストが低下したこと、アジア経済の自由化が促進され、投資機会が拡大したこと等が上げられると言う。(ST:11/8)
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