1997-12-08 ArtNo.13102
◆<星>エクスチェージ・センター開発計画離陸
【シンガポール】シェントン・ウェーに面したシンクワン・ハウスとインダストリアル・コマーシャル・バンク(ICB)ビルディングを結合し、シンガポール・エクスチェーンジ・センター(SEC)として再開発する計画が、最初に同構想が発表されて以来3年を経てやっと離陸した。
シンクワン・ハウスのオーナー、シンガポール・ランド(シングランド)とICBが5日、発表した共同声明によれば、シングランドの元会長、SPタオ氏は、新築されたビルの29階の全フロアー及び28階の一部と引き替えに、シンクワン・ハウス22階のペントハウスと駐車スペース6区画をシングランド子会社のシンクワン・リアルティーに返還することに同意した。
ユナイテッド・オーバーシズ・バンク(UOB)のウィー・チョーヤウ会長が共に支配権益を握っているシングランドとICBは1994年9月、両ビルを合体してSECを開発する計画を発表したが、開発税の額を巡る政府との交渉のもつれ等で遅延を見ていた。開発税は交渉の末1億1000万Sドルに引き下げられたとされる。
またSPタオ氏が所有するペント・ハウスと駐車スペースのオーナーシップがシングランド及びICBのもう1つの頭痛の種とされてきた。政府は両ビルが総合開発される場合には12.32倍のプロット・レシオを認めたが、個別に再開発する場合は、ICBビルのプロット・レシオは5.025倍、シンクワン・ハウスのそれは8.515倍に過ぎない。しかしタオ氏がペントハウスと駐車場の返還を認めたことから、総合開発計画のビルディング・プランの認可も得られ、メイン・デベロプメント契約はカジマ・オ-バーシーズ・アジアに発注された。ICB側の工事は既に着手され、シングランド側のそれも1998年第1四半期中に開始される。
SECは2001年6月前後に完成する予定で、完成後27万6000平方フィートはシングランドに、1万4750平方フィートはSPタオ氏のシンクワンPte Ltdに、10万5460平方フィートはICBに、10万9650平方フィートはシンガポール証券取引所(SES)に、6万1720平方フィートはシンガポール国際金融取引所(SIMEX)に、それぞれ帰属することになると言う。(ST,BT,LZ:12/6)
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