1997-12-06 ArtNo.13089
◆<星>ウォンズ・サーキッツ、Sドル高でPCB顧客喪失
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のウォンズ・サーキッツ・ホールディングズLtdは、ここ数ヶ月に主要顧客2社を失い、プリント基板(PCB)を値下げしたが、アナリストらは、利益に大きな影響が出るものと予想している。
ケッペル証券のアナリストによれば、顧客2社の喪失は年間売上を1750万Sドル縮小させ、これは昨年の1億6880万Sドルの営業額の10分の1に当たる。
大和証券幹部によれば、最近の東北アジア諸国通貨の値下がりで、台湾、韓国のライバルの競争力が強化している。このためウォンズは先月PCBの10%値下げを強いられたが、値下げはマージンの縮小につながる。
ケーヒアンはこうした中で同社の1997年12月期の通年の増益予測を12.8%から5~6%に下方修正した。1996年度のウォンズ・サーキッツの純益は2640万Sドルで、エスティメート・ディレクトリーに掲載された16人のアナリストの平均予想増益率は11%となっている。
ウォンズ・サーキッツは去る9月19日に今年下半期のPCB需要の軟化を予想するとともに、香港新工場の稼働遅延を予告していた。(BT:12/5)
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