1997-12-05 ArtNo.13071
◆<星>IPC、Hagenuk権益の追加買収見送り
【シンガポール】IPCコーポレーションは3日、ドイツ企業Hagenuk Telecomの持ち分を現在の37.5%から75%に拡大する計画を取りやめたと発表した。
IPCの発表によると、同社は去る9月に結ばれた条件付き契約の下、HagenukのManfred Schmitt重役(MD)からHagenukの37.52%の権益をIPC新株とのスワップを通じて買い増すはずだった。しかしSchmitt氏がHagenukのために提供した500万マルクの個人保証や900万マルクの不動産抵当の解除申請はドイツ銀行により棄却され、IPCがドイツの銀行界に求めた金融支持も認められなかった。
IPCが現地銀行の支持もなく、ドイツ拠点の企業を管理することは、実際上不可能なことから取引は破談になった。
Hagenukは同社のもてる技術をさらに開発、発展させるため、目下欧州や米国のパートオナーを物色している。これによりIPCは自由にアジアにおけるHagenuk製品の市場を開拓することができると言う。(ST,BT:12/4)
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