1997-12-04 ArtNo.13063
◆<馬>政府系シンクタンク、来年の成長予測を5.8%に下方修正
【クアルンプル】マレーシア政府をバックとする民間シンクタンク、マレーシアン・インスティテュート・オブ・エコノミック・リサーチは、来年のマレーシアの国内総生産(GDSP)成長予測を5.8%に、今年のそれを7.2%に、再度下方修正した。
MIERは去る10月に来年の成長予測を7.2%から6.8%に、今年のそれも8.2%から8%に下方修正していた。
MIERのモハマド・アリフ所長は2日催された経済展望に関するセミナーに出席後記者会見し、以上の見通しを示した。それによると、株式市場と通貨市場の激震からマレーシア経済が立ち直るには2年を要する見通しで、7%以上の成長基調は2000年以降に初めて回復される。
MIERは、Mドルの軟化でインフレは今年3%、来年は5.3%に加速するが、再来年4%に鎮静するとしている。
民間投資は輸出志向型製造業の好調で今年は10.5%の伸びを見るが、来年は4.4%に鈍化、再来年は7.4%に回復する。
この他、経常収支赤字は今年153億Mドル、来年127億Mドル、再来年110億Mドル、輸出成長率は来年11.5%、再来年12.1%、輸入成長率は来年9.1%、再来年10.8%、貿易収支黒字は来年116億Mドル、再来年149億Mドル、民間消費の成長率は今年5.2%、来年2.9%、再来年4.6%が見込まれ、失業率は今年/来年/再来年ともに2.5%のレベルを維持する見通しと言う。(NST,MBT,LZ,BT:12/3)
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