1997-12-04 ArtNo.13057
◆<星>シーメンス、9カ月間に移動電話広告に8千万マルク投資
【シンガポール】シーメンス・モービル・フォーンズ(SMP)は向こう9ヶ月間に広告宣伝に8000万マルク(S$7300万)を投資、アジア太平洋地域の移動電話機市場シェアを現在の12%から20%に引き上げる計画だ。
SMPのStefan Herrlich重役(アジア太平洋地域GM)が2日催された世界初のカラー・スクリーン付きGSM移動電話機の発表会の席上語ったところによると、同社は向こう6~8カ月間に新たにGSM、GSM1800、CMDスタンダードの合計8モデルを売り出す。移動電話の世界売上は現在の5億マルクから2年内に15億マルクに拡大する見通しで、フィリピンとインドネシアに橋頭堡を有する同社は1998年9月期年度に移動電話機100万台の販売達成を目指している。
通貨危機は同社の営業にさしたる影響を及ぼしておらず、マージンも消失していない。一部の国では多少成長が鈍化しても、遠からず回復するものと見られ、経済危機に関わらず、アジア太平洋地域における移動電話機販売は昨年の欧州に続き、今年は北米も追い越す見通しと言う。(ST:12/3)
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