1997-12-03 ArtNo.13042
◆<星>FCC、メイスプリングズ・コンド12.6%値下げ
【シンガポール】ファースト・キャピタル・コーポレーション(FCC)は、このほどブキ・パンジャンのメイスプリング・コンドミニアムの再売り出し価格を12.6%引き下げたが、この種の明け透けな値下げは、18カ月前に不動産市況が下降に転じて以来、初めてのこと。
FCCは646ユニットの同コンドミニアムを昨年4月に平方フィート当たり595Sドルで売り出したが、5月に政府が不動産投機抑制措置を導入したことから、バイヤー約200人が正式契約を見合わせた。今年9月末寺点の売約率は70%と、12カ月前の状況と変わっていない。こうした中でFCCは残る196ユニットの平方フィート当たり価格を520Sドルに引き下げ、このほど再度売りに出した。
これまでデベロッパーらは、その住宅ユニットに家具や内装、さらにはオーディオ・ビジュアル・セットまで添えて、バイヤーの関心を掴むことに努め、あからさまな値下げは避けていた。
アナリストはFCCの動きは予想外のものではなく、今後他の99年リース権付き住宅ユニットのデベロッパーも同様の方式を採用、値下げ圧力はエグゼクティブ・コンドミニアムにも波及するものと予想している。(BT:12/2)
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