1997-12-02 ArtNo.13027
◆<星>世界がシングテルのADSL事業に注目:アルカテル
【シンガポール】フランスの電気通信機器業者アルカテルはシンガポールにおけるADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)技術の応用に人材と資金を大量投入している。
アルカテルのフランク・クリスチャンズ営業課長によると、シンガポール・テレコム(シングテル)が世界に先駆けそのオンライン・マルチメディア・サービス“Magix”にADSL技術を応用したことから、今や世界がシンガポールの経験に注目している。
通常の電話回線を用いたデータの超高速転送を可能にするADSL技術は、欧州では目下ベルギーのBelgacomが商業化しているに過ぎない。アジア太平洋地域ではシンガポール以外に約10カ国が同技術を採用しているが、いずれも試運転の段階にある。これらのプロジェクト全てにアルカテルは関係機器を納入しており、世界のADSL商業プロジェクト全てがアルカテルの技術を採用している。最大市場は米国で、今年同社は世界的に数万回線、来年は数十万回線、1999年末までには100万回線の納入を見込んでいる。
シングテルのMagixには、オラクル及びディジタル・イクウィップメントと共同で技術/機材を納入したが、アルカテルはシンガポールのラボにMagixのモデルを設け、オラクルやデジタル等の情報技術(IT)会社が新Magixソルーションを実験する便宜を図る。アルカテルは同ラボに大量の資金と人材を投入する計画と言う。(BT:12/1)
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