1997-11-27 ArtNo.12965
◆<星>Uraco、CAM買収を見送り
【シンガポール】精密工学会社Uracoホールディングズは25日、乱脈経営から財務危機に陥ったシンガポール証取(SES)上場のCAMインターナショナルに4800万Sドルを注入し、これを救済する計画を放棄すると発表した。
Uracoは救済計画見送りの具体的な理由を明らかにしていないが、CAMが監査済み会計報告を提出できないことが主要な障害と見られる。
CAMのシンガポール証取(SES)における取引は依然停止されているが、リチャード・フー蔵相はその国会答弁の中で、CAMの取引の再開は1996年9月期の通年の業績と1997年3月期半期業績が発表された後初めて許されるとしている。
SESにおける取引の停止はCAM株の評価を一層下降させる見通しで、こうした状況下にUracoがCAMの救済計画を実行するのは冒険と言える。救済計画が発表されて以来、Uracoの株価も過去最低レベルに落ち込んでおり、こうした点を配慮してUracoは救済計画の実行を見合わせたものと見られる。
関係救済計画の下、UracoはCAMの新株2億4000万株を1株20セント、合計4800万Sドルで買収、その持ち分を現在の6.48%から53.24%に引き上げるはずだった。(ST,BT,LZ:11/26)
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