1997-11-25 ArtNo.12945
◆<印度>Hindalco、アルミ精錬事業をプッシュ
【ムンバイ】AV Birlaグループ傘下のHindalcoは、高い電力コストからプロジェクトの採算性に疑問を呈したコンサルタントの報告に関わらずオリッサ州における8000クローのアルミ精錬事業を進める意向だ。
米国のコンサルタント会社Arthur D Little(ADL)はHindalcoが独自に650MWの発電所を建設した場合と同発電施設が別個に建設された場合のいずれも電力コストが高くつくことを指摘するとともに、国際市場開拓能力を備えた多国籍企業を合弁パートナーにするよう勧告した。
しかしHindalco取締役会は650MWのキャプティブ発電所はプロジェクトの一部と見なすべきで、その際は電力コストは大幅に下降するはずとするとともに、多国籍企業との合弁も拒絶、ADLに1998年3月までに新たな報告書を提出するよう求めた。同社取締役会はUBSの報告書を引き、Hindalcoのアルミ生産コストはトン当たり1050米ドルと、国際平均の1280米ドルを下回り、世界的に最もロー・コストなアルミ生産会社に数えられるとしている。
Adityaアルミニウムと命名された同プロジェクトは、少なくとも2期に分けて進められ、第1期プロジェクトでは2001年までに年産10万トンの精錬施設が建設され、その後さらに年産15万トンの施設が追加される。合計年産25万トンのアルミ精錬施設の他に年産100万トンのアルミナ精錬施設、年産300万トンのボーキサイト採鉱施設、650MWの発電施設が設けられる予定だ。(IE:11/24)
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