1997-11-25 ArtNo.12936
◆<星>ヤマイチ・キャピタル・マネージメントは無影響
【シンガポール】ヤマイチ・キャピタル・マネージメント(シンガポール)(YCMS)は23日、同社の営業は山一証券から独立しており、山一証券倒産の影響は受けないと声明した。
シンガポール事務所を通じて10億米ドルのファンドを運用、ユニット・トラストの1つをシンガポール証取(SES)に上場させているYCMSのY.ヤマグチ重役(MD)によると、世界的に220億米ドルのファンドを運用する同社に山一証券は5%出資しているだけで、譬え山一証券が倒産しても影響は受けない。同社は昨年日系ファンド・マネージャーとしては初めて中央積立基金(CPF)のマネージを認められたが、未だ実際にCPF資金の運用は手がけていないと言う。
一方、ヤマイチ・セキュリティーズ(シンガポール)のH.アメザワ重役(MD)によると、シンガポール事務所は東京本社からまだ特別な指示は受けておらず、公式声明を発表する段階にない。シンガポール金融管理局(MAS)からは先週水曜に投資家の利益を守るよう指示を受けており、今後もMASと緊密な接触を保ち、その指示を可能な限り遵守して行く。
アメザワ氏は、シンガポール国際金融取引所(SIMEX)を不正取引に利用したとされるヤマイチ・フューチャーズPte Ltdの将来に関して、ハッキリした見通しを示さなかった。(BT:11/24)
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