1997-11-25 ArtNo.12935
◆<星>ノーテル、マルチメディア・ネットワーク市場開拓に本腰
【シンガポール】カナダの通信機器大手ノーテルは先週行われたボイスアジア97見本市に“パワー・ネットワークス”製品を出展、シンガポールのマルチメディア・ネットワーク市場の開拓に乗り出した。
デビッド・ラモス世界マーケティング&コミュニケーション担当副社長によると、パワー・ネットワークスは同社の総合的マルチメディア・ネットワーク・コンセプトを体現しており、音声・データ・FAX・画像・無線移動通信機能やインターネット/イントラネットへの接続を単一のネットワークに統合できる。パワー・ネットワークスは、ケーブルトロン、シバ、オラクル、サンなどのIT企業にもに支持されている。
世界の50社が既にパワー・ネットワークスを導入、内5社がアジア太平洋地域の企業で、マレーシアの衛星放送会社ASTROを経営するミーサット・ブロードキャスト・ネットワーク・システムズはその1社。ノーテルは5月に締結した1000万米ドルの契約に基づき、今後5年間にわたりミーサットの国際通信ネットワークの構築を支援、ASTROの海外進出の道を開く。
ノーテルは現在、サンと共同でJAVAアプリケーションが作動するスクリーン付き家庭用電話“JAVAフォン”を開発しており、およそ500米ドルで来年発売される。またJAVAフォンと同じ機能をもつスクリーン付きの携帯電話の開発も検討していると言う。
シンガポールのマルチメディア・ネットワーク市場には、音声通信分野トップのルーセント・テクノロジーズや、データ・ネットワーク分野トップのシスコ・システムズがすでにその製品を投入している。(BT:11/24)
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