1997-11-25 ArtNo.12934
◆<星>シングテル子会社、新デジタル移動電話網にS$1億投資
【シンガポール】シングテル・モービルは容量と音質で既存のGSMデジタル・セルラー電話網を上回るCDMA(コード・ディビジョン・マルチプル・アクセス)デジタル・セルラー電話網の構築に1億Sドル以上を投資、先行するM1のCDMA網(投資額S$6000万)に対抗する。
これにより同社の向こう12カ月の投資額は、既存デジタル網(GSM,PCN)のカバー範囲拡張投資1億5000万Sドルと合わせて2億5000万Sドルになる。
S.M.タイ技術担当上級ディレクターによると、同社はCDMA網の入札を既に募集しており、順調にいけば来年半ばに契約を発注し、来年末から1999年初めまでに営業を開始する。M1のCDMA網は来年初めの営業開始を予定している。
M1が使用するCDMA網の周波数は1900MHz、シングテル・モービルは800MHzで、カバー範囲が同じなら周波数の低いシングテル・モービルはM1より少ないベース局と投資額でネットワークを設けることができる。しかし同社は屋内のカバーを充実させるためM1を上回る金額を投資するとしている。
タイ氏によると、既存のAMPSアナログ網を廃止するかどうかまだ決定していないが、廃止が決まっても、AMPSユーザーは既存のナンバーを使用でき、CDMA網への転換に際して特別優待制度が設けられると言う。シングテル・モービルのAMPSユーザは7万人以下(旧Etacsアナログ網ユーザを含む)で、M1はこれらユーザの取り込みを狙っていると言われる。(BT:11/24)
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