1997-11-25 ArtNo.12933
◆<星>ワールドコム、基本通信ライセンス獲得に自信
【シンガポール】米国ワールドコム・インターナショナルのコリン・ウィリアムズ社長は、ブリティッシュ・テレコム(BT)やGTEコープとの競争に勝ち、AT&Tに次ぐ米国第2の長距離電話会社MCIコミュニケーションズを410億米ドルで買収したことにより、同社の信望が強化されたため、シンガポールの基本通信ライセンスの獲得でも優位に立つた、と同ライセンスの取得に自信を表明した。
ワールドコムは地元のスンバワン及びSMRTとコンソーシアム“ダイレクトライン”を組織、シンガポールの基本通信ライセンスに入札、この他、BT/シンガポール・パワー/シンガポール・テクノロジーズ/NTT連合の“スターハブ”、シンガポール・プレス・ホールディングズ/ケッペル/ホンコン・テレコム/ケーブル&ワイヤレス連合の“テレコムワン”がいずれも一次選考を通過している。
先週金曜ST紙のインタビューに応じたウィリアムズ社長は、競争者に勝る同チームの優位性として、ホンコン・テレコムが参加するテレコムワンは香港を、NTTが加わるスターハブは東京を、それぞれアジアの通信ハブにしたがるはずで、これに対してアジアのどこにも優先地をもたないワールドコムはシンガポール当局にアピールするはずと、計算する。同ライセンスの最終入札期限は今年末で、来年半ばに落札者が発表される見通しだ。(ST:11/24)
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