1997-11-24 ArtNo.12931
◆<印度>Essarスチール、冷間圧延/高炉導入も準備
【ニューデリー】Essarグループの旗艦Essar Steel Ltd(ESL)は来年度の初めにホット・スキン・パス・ミル(HSPM)計画に着手する他、5年内に冷間圧延工場も設ける。
ESLのJ.Mehra重役(MD)によると、目下HSPMプロジェクトの詳細が詰められている。将来の事業資金に関しては1億8000万米ドルの海外商業借款(ECB)の取り入れが認められているが、全ての必要資金をECBで調達する考えはない。
ESLはまた現在の35%の営業マージンを維持する計画で、向こう5年間にわたりトン当たりのコストを30~40米ドルに抑える。このため目下営業コストの15%カットが目指されている。こうした努力には電力消費の削減、電力コストのカット、生産効率の向上、単位原料消費の縮小が含まれ、こうした見地からハジラ工場に高炉を設けることも計画されている。
国内鉄鋼業界に設備過剰は存在しないが、海外、特に独立国家共同体(CIS)からのダンピングの脅威に晒されている。反ダンピング税の税率が引き上げられない限り、業界は引き続きこうした脅威に晒され続けると言う。(IE:11/22)
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