1997-11-24 ArtNo.12929
◆<印度>プジョー、PALとの合弁事業から撤退表明
【パリ/ニューデリー】プジョーは先週金曜、インドにおける合弁事業PALプジョーから撤退し、その32%の持ち分を現地パートナーのプレミア・オートモービルズLtd(PAL)に売却する意向を表明した。
それによるとプジョーは引き続きプジョー309セダンのノックダウン・キッドを供給、技術支援も続けると言う。プジョーは、PALのフィアットとの合弁事業がPALプジョーの合弁契約に違反しているとの法廷訴訟を起こしていたが、この日同訴えを取り下げた。
しかしPAL筋は法廷訴訟が取り下げられたことを確認したものの、プジョーの合弁事業からの撤退は寝耳に水と驚きを表明、プジョーの32%の持ち分を買収する問題に関してもコメントを避けた。
アナリストはプジョー309モデルはインド市場でも好評を博しているものの、プジョーが合弁計画から撤退後も、同モデルを引き続きインドで製造/販売する計画の成否に懐疑を表明した。またPALプジョーのKalyan工場でプジョーとルノーがそれぞれの車両を製造する合弁計画も実現する可能性は遠のいたと見られている。プジョーはこれ以前には中国広州における合弁事業からも撤退を決めている。(ET,IE,FDTH:11/22)
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