SEAnews 1997-11-24 ArtNo.12925

【オタワ】カナダの情報技術(IT)企業1社がマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)ステータスを認められ、3社が新たに同ステータスを申請した。
ＭＳＣ事業販促のためカナダを訪問中のマルチメディア・デベロプメント・コープSdn Bhd(MDC)のオスマン・ヨプ・アブドラ会長によると、カナダ企業ニューブリッジ・ネットワークス・コープの完全出資子会社ニューブリッジ・ネットワークスSdn Bhdは最近ＭＳＣステータスを認められた。この他、カナダ企業3社がマレーシア企業と既に合弁会社を設立、ＭＳＣステータスを申請している。バンクーバーを拠点に生番組ネット放送／通信教育技術／インターネット・プログラム等を手がけるＩＴＶネットは21日、マレーシア企業Manis Coco Sdn Bhdと合弁契約を結んだ。
オスマン会長が当地で催されたＭＳＣ投資セミナーでカナダＩＴ企業の幹部300人を前に語ったところによれば、これまでに1000社以上がＭＳＣ事業への参画に関心を表明、160社以上がＭＳＣステータスを申請している。
同セミナーでナジブ・トゥン・アブドゥル・ラザ教育相により代読されたマハティール首相のスピーチによれば、英国で発生した産業革命はグリーン・フィールドの米国で全面的に開花したが、ＭＳＣは世界のＩＴ産業に同様なグリーン・フィールドを提供する。
ＩＴ産業に関してはカナダは米国に次ぐ先進国であり、このためマレーシアはベル・カナダのリントン・ウィルソン会長をＭＳＣの国際顧問に招請するとともに、サイモン・フレーザー・ユニバーシティーをマルチメディア・ユニバーシティー創設事業の顧問に指名した。マレーシアはまたノーテルの研究開発(R&D)活動にも注目していると言う。(STAR,NST:11/22)