SEAnews 1997-11-24 ArtNo.12923

【クアラルンプル】国家経済行動委員会(NEAC)は内閣により国家経済に関わる問題に対する決定権を付与され、政府の諮問委員会としての機能を果たす。
マハティール首相は21日、与党連合国民戦線(NF)代表と会議後記者会見し、いずれも首相により主宰される内閣とＮＥＡＣは、矛盾も重複もせず、むしろ相互補完の関係を成すと強調した。
それによると、1969年5月に発生した人種暴動後、国家作戦会議(NOC)が組織された際、内閣はその役割を喪失したかに見えたが、依然としてその機能を発揮できた。ＮＥＡＣには通産相、国内取引消費者事務相、労働相、一次産業相等、複数の閣僚も参加、随時その決定を内閣に報告し、政府の経済問題への対処をアドバイスする。
ＮＥＡＣには、この他、製造業、銀行業、金融業、輸出業界の代表が参加する。ＮＦ各党はこの日の会議で、ＮＥＡＣの組織計画を全面的に支持したと言う。
マハティール首相は、翌22日には経済界、労働界のリーダーやマスコミの編集主幹と緊急会議を開き、ＮＥＡＣの役割を重ねて説明した。このためアンワル副首相はサバ州に赴く公式日程をキャンセルし、同会議に出席した。
ＮＥＡＣの組織に対するエコノミストや証券アナリストの評価は一様でないが、最近の長期外遊以来、内政／経済問題に対する関与を控えてきたマハティール首相が、再び主役の地位を回復した観がある。来月ＮＥＡＣが正式発足後、首相は経済復興全国キャンペーンの陣頭指揮を採ると言う。(STAR,ST,BT,LZ:11/22,ST:11/23)