1997-11-24 ArtNo.12921
◆<星>公共住宅から民間住宅へのアップ・グレード30%減少
【シンガポール】今年第3四半期に民間住宅を購入した公共住宅居住者の数は第2四半期に比べ30%減少した。
シンガポール不動産鑑定士・評価士協会(SISV)の報告によれば、8月以前にはこの種のバイヤーにより購入された民間新築住宅は毎月300ユニットを超えていたが、8月には240ユニットにほぼ5分の1減少、9月には更に136ユニットに半減した。中古民間住宅も含めるとアップグレード・バイヤーはこれまで月間320~550ユニットを購入してきたが、7月の477ユニットから8月353ユニット、9月253ユニットと漸減している。
シンガポールでは公共住宅居住者のアップグレード需要が民間住宅市況を支える重要な役割を担っており、この種のバイヤーが市場に出回る民間住宅10ユニット中4~5ユニットを購入してきた。アナリストは、民間住宅が更に10~15%値下がりするとの報道で、こうしたバイヤーが観望姿勢を取り始めたと見るとともに、政府が最近発表した民間住宅の値下がり抑制策も、短期的には価格を回復させることはできないものと予想している。(LZ:11/22)
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