SEAnews 1997-11-22 ArtNo.12911

【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)二部上場を目指す自動車エアコン部品メーカー、オートエア・ホールディングズBhd(AHB)は、スラゴール州スルンダンの2.2ｈａの土地に600万Ｍドルを投じて新工場を建設、輸出市場の開拓を図る。
ＡＨＢのヤウ・コクシン重役(MD)が20日の公募引受契約調印式後語ったところによると、同社は現在バトゥ・ケーブの既存工場で月間30万ユニットを生産しているが、新工場が来年初に稼働すれば、生産能力は30％ほど拡大する。拡大された生産量は主に輸出され、輸出指向型経営への転換を図る。同社は国内市場では50％のシェアを占めており、同シェアは今後も維持される。
ＡＨＢは傘下にオート・エア・インダストリーズSdn Bhd、オートエア・セールス＆サービシズSdn Bhd、オートエア・エレクトリック(M)Sdn Bhd、トップ・アレーンジメントSdn Bhdを擁し、合計150種類以上の自動車エアコン部品を製造、相手先商標製造業者市場やスペア・パーツ市場にオートエア商標で供給している。フィルター・ドライヤーが売上の65％を占める。
1997年6月期営業額は2970万Ｍドル、税引き利益は560万Ｍドルに達した見通しで、前年の各2120万Ｍドル、470万Ｍドルから改善が見込まれている。向こう2年間には営業額の20％拡大が見込める。
オーストラリア、日本、台湾、香港、インドネシア、シンガポール、インド、中国、パキスタン、欧州、中東への輸出が売上全体の60～70％を占めており、米国市場進出の機会が探られている。同社はプロトンの他、三菱、スズキ、ダイハツ、プジョー、ベンツ、ホルデン、オペルにその製品を納入、昨年はゴールデン・ヨーロッパ・アワード・フォー・クオリティーを受賞した。同社は来月譲渡株306万3000株、新株100万株を3Ｍドルで公開、来年2月のＫＬＳＥ上場を目指している。(STAR:11/21)