1997-11-18 ArtNo.12850
◆<馬>中央銀行、ベルギー銀行連合に電子キャッシュ契約発注
【クアラルンプル】マレーシアの中央銀行バンク・ヌガラはマルチパーパス・カード(MPC)に組み込まれる電子キャッシュ機能をベルギーの銀行連合体バンクシス SAに発注した。
MPCプロジェクトの同部分には国内や国外の大手企業など14社(チーム)が入札した。MPCは政府MPCとペイメントMPCの2種類から成り、電子キャッシュ、身分証明、運転免許、出入国管理、医療、デビット、クレジット、自動現金預払機(ATM)の合計8つの主要アプリケーションが先ず組み込まれる。このうち電子キャッシュ機能は政府MPCとペイメントMPCの双方に組み込まれる。
マレーシアのバンキング環境に適した電子マネー仕様を開発するため国内の複数の銀行により組織されたカントリー・シナジーSdn Bhdのモハマド・アブドゥラ会長は15日、政府MPCとペイメントMPCへの入札者はバンクシスの電子キャッシュ・スキームをそれぞれの提案の中に採用せねばならないと声明したが、ある観測筋は、カントリー・シナジーとバンクシスが共同で両方のMPCに電子キャッシュ機能を統合するなら、両MPC応札者の負担が軽減されると指摘した。
中央銀行は両MPCの入札の締め切り期限を12月13日に延長しており、落札者は来年2月26日に発表される予定だ。(STAR:11/16)
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