1997-11-18 ArtNo.12847
◆<馬>イノコム、初年度に国産バン3000台の販売目指す
【クアラルンプル】軽商用車製造のインダストリ・オートモティフ・コマーシアル(M)Sdn Bhd(Inokom)は操業初年度に3000台を販売、2~3年内に採算ラインに乗せる計画だ。
地元のブルジャヤ・グループ、警察協同組合子会社Pesumals(M)Sdn Bhd、韓国のHyundai Motor Company、その子会社Hyundai Motor Sdn Bhd、フランスの乗用車メーカー、ルノーが35:30:15:5:15の出資率で設立したイノコムは15日、マハティール首相を主賓に招きクダ州クリムに1億米ドルを投じて設けた新工場の開所式を催した。
イノコムのリム・クンイー重役(MD)が、席上語ったところによると、ルノー・トラフィックをベースにした2165ccの新型バン、Inokom Permasは来年1月に売り出され、フォードのトランジット等と、車両総重量(GVW)5トン未満の商用車市場のシェアを争うことになる。Permasは、ロング・ホイールとショート・ホイールの2モデルから成り、それぞれのモデルはハイ・ルーフ、パネル、ウィンドウ、シャーシー・キャブの4バージョンを有する。したがってバイヤーには合計8つのオプションが提供される。売出価格は未定。
Permasの地元部品使用率は当初の50%から2000年までに80%に引き上げられる。目下イノコムは独自の圧断施設を有せぬが、量産態勢が整った時点で導入する。新工場は2交替制で年間4万台の製造能力を有し、同社は来年から年間1万台の製造を目指す。
イノコムは来年末にはHyundaiのポーターをベースとしたトラックの製造にも着手する。同社は最近の通貨危機でコストの上昇を見ていると言う。(MBT:11/17)
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