1997-11-18 ArtNo.12841
◆<星>HDB住宅転売価格、大半が公定評価額以下に
【シンガポール】公共住宅から民間住宅へのアップグレード需要を創出、民間住宅市況を支える役割も期待されてきた住宅開発局(HDB)フラットの転売市場でも価格の軟化が顕在化、特に5ルームなど少なからぬ大型フラットがHDBの公定評価額を下回る値で売られ始めている。
不動産代理店筋によると、最悪なのは築後5年以上のフラットを多数抱えるパシル・リス、タンピニース、ビシャンなどの団地で、売り手の提示価格はHDBの評価額を1万~1万5000Sドル下回り、パシル・リスの一部エグゼクティブ・フラットではその差が4万Sドルに達している。
ホームマスター・リアルティ社のK.M.チョン氏は、「ST紙の分類広告欄に掲載されたフラットの転売広告では、大型フラットの60%の売値が評価額以下になっているが、交渉後の実際の転売価格はさらに安いはず」と語る。プロパティ・エクスチェーンジ社のスライマン・ハルン氏によると、評価額がさらに下降するのを恐れて売り急いでいる傾向もあるという。(ST:11/16)
|